河原町通に面した老舗ホテルの外観、エントランス、客室の改修工事。
外壁などの修繕時期となったホテルをリニューアルを機に外観、エントランス、客室のデザイン改修を行いました。
外観は、落ちついた温かみのある印象となるよう茶系色とし、バルコニーや最上階の出窓部分を明るい色彩としアクセントを加えています。また、２階の開口部は格子を取付けることでファサードに陰影を与えています。
日中でも暗い印象を与えていたエントランスは、オーナーの要望であった『和』をキーワードに、京都を訪れた宿泊客にも喜んでもらえるよう、和の要素を取り入れた明るい印象のホテルの新しい顔となるよう計画しました。
エントランスには、アプローチに向かってディスプレイエリアを配置、新たに設けた白玉砂利の上に浮いた白木と光沢の黒タイルのディスプレイ台には、四季折々の花が飾られ、アプローチや通りからも京都らしさを感じ取れる計画としました。
外部からの視認性を高める為に一新した内照式のホテルサイン、屋根の支柱を隠しつつ白木と和紙調のボックスで構成された光柱、両袖壁の左官仕上げや内部に見える格子建具など『和』の要素が新しくなったホテルの顔が宿泊者を温かく迎え入れます。
本工事は一期工事でエントランスと外部を、二期工事で内装の改修工事を行い外観から内装まで一体感を演出しました。

Photo by Daijirou Okada