PROJECTわたしたちのプロジェクト
minato hotel
元事務所ビルを人や情報の拠点となる港のようなホテルへ
この場所ならではの魅力を発信するホテルを目指して中古ビルを購入されたオーナーから空フロアをホテルにできないかと相談されたのが始まりでした。
建物のある松原東洞院周辺は、京都を訪れる人々にはあまり知られていませんが、地元の人々に愛される魅力的なスポットです。
そこで、様々な情報や人が行き交う拠点となるよう、「港のようなホテル」をコンセプトに掲げました。
全体は、大きく分けて3つのカフェスペースと7つの客室で構成されています。合計10のスペースは、それぞれテーマが異なり、訪れた方にいつも違う印象・情報を提供できるようにしています。
共用部には、周辺店舗の案内やチラシを設置するスペースやギャラリー空間などを設け、照明器具には舶照明を使用するなど、細部に至るまでコンセプトに沿って全体をデザインしています。
ホテルへの用途変更、不可能を可能へ
検査済証の無い建物は、用途変更や増築等の確認申請を行うことができません。2005年頃まで全国の検査済証の取得率は3割程度と低く、この建物も例外ではなく検査済証の無い建物でした。
その「不可能」を「可能」にするのが、救済措置としては12条5項の報告です。この建物には、法律上適合していない部分が存在していたため、困難を極めましたが、京都市との協議の下、確認申請図書を元に当時の建築基準法に適合した現地調査を行い、ホテルへの用途変更を可能にしました。
京都市内で許可が降りた稀な事例のひとつです。
Photo by Daijirou Okada
BEFORE
AFTER
- 規 模
- RC造地上5階+PH 地下1階
- 設計期間
- 2014.05 - 2015.06
- 施工期間
- 2015.06 - 2015.08
- 敷地面積
- 237 m²
- 延床面積
- 928 m²
- U R L
- http://minatohotel.jp/