PROJECTわたしたちのプロジェクト

京都市営住宅空き住戸活用プロジェクト(第一期・第二期)

京都市による市営住宅の空き住戸を「若者・子育て世帯向け住宅」に活用する取り組みにおいて、第一期(南烏丸市営住宅(2住戸)・山科市営住宅(5住戸))、第二期(山科市営住宅(10住戸)の設計協力事業者として選定されました。
高齢化が進む団地を改修することで、京都に住みたい若者や、子育て世代の定住を促し、地域活性に繋げることを目的としたプロジェクトに、子供たちの成長にともなって変化していくライフスタイルに合わせることのできる柔軟さと、「つながるくらし」をコンセプトとした付かず離れずでありながらどこにいても家族の気配が感じられる空間構成を提案しました。
玄関からLDK、和室、フリースペース、洋室まで通り抜けられるように回遊性を持たすことで、使い勝手の良い動線に加え、それぞれの部屋が複数の関係を持つことで付かず離れずでありつつも、さまざまな距離感に調整できる間取りとしました。
そして、個室間にどちらからも行き来できるフリースペースを挿入し、書斎や子供部屋、テレワークや勉強用スペース、収納など様々な用途に活用、拡張できる構成とすることで、住む人の生活スタイルや子供の成長に合わせて、柔軟にカスタマイズできるようにしました。
フリースペースはカスタマイズしやすいようラフな風合いの木材や有孔ボードで設えています。
山科市営住宅は部分的なリノベーションでしたが、フリースペースを1室挿入することで空間構成が大きく変化し、回遊性と柔軟さを持った住戸として生まれ変わりました。
南烏丸市営住宅では間取りの回遊性と柔軟さに加え、ベビーカーや子供用自転車、アウトドアグッズ等も置くことのできる土間スペースを新設し、さらにさまざまな使い方ができる間取りとしました。
本プロジェクトでは、団地の新たな可能性を見い出し、リノベーションのノウハウを生かした地域社会への貢献を目指しました。


 

BEFORE

AFTER

規  模
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設計期間
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施工期間
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敷地面積
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延床面積
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U R L
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